二級建築士に独学で合格した時に使っていた学科の試験の参考書

サムネイル-二級建築士学科参考書

独学で二級建築士に挑戦しようとする人にとって、どの参考書を使うかはとても重要になってきます。私はアマゾンでレビューの良いものや表紙のデザインなど自分の気に入った参考書を購入して勉強していました。無事に学科の試験に合格して使っていた参考書について良かった点や悪かった点などがいくつかありましたのでご紹介いたします。

実際に使っていた参考書一覧


スタンダード 二級建築士

スタンダード 二級建築士 2017年版
基礎的な参考書としてこちらの参考書を購入しました。Amazonのレビューはあまりよくないみたいですけど、表紙のデザインとコンパクトさが好印象で買いました。ただ、過去問も含めて試験を受けた後の印象としてはコンパクトすぎて情報量が少ないかなと思いました。情報が厳選されており、スッキリしていて勉強も楽で良いですが、実際に問題を解いてみると「なんだこれ?聞いたことねぇよ」みたいな選択肢が多かったように思います。特に構造と施工の部分については色々と省きすぎなのではないかと思ってしまいました。他の基礎的な参考書を使ったことがないので、何ともいうことはできませんがこの参考書でも十分合格することができます。

ゼロからはじめる建築の「施工」入門

ゼロからはじめる建築の「施工」入門
独学で二級建築士に挑戦した1年目は先ほどの「スタンダード 二級建築士」のみで勉強したので、特に実務経験のない私にとって施工に対して苦手意識をもっていました。この苦手意識を払拭するために2年目の挑戦のときにはこのシリーズの法規と施工を購入して勉強しました。この書籍は施工の地業や基礎の部分などがイラストで説明されているので、とても記憶に残りました。ただ、材料の部分などは載っていないので試験対策としてはこれだけでは不十分に感じました。

ゼロからはじめる建築の「法規」入門

ゼロからはじめる建築の「法規」入門
施工を勉強するためにこのシリーズの書籍を購入しましたが、意外と試験対策としては施工より法規の方が役に立った気がします。イラストや図がメインなので法規の仕組みをわかりやすく理解することができました。特に、試験によく出る部分の語呂合わせはとても役立ちました。おすすめです。

井上 建築関係法令集

井上 建築関係法令集
法令集は様々な出版社から販売されていますが私は井上の法令集を購入しました。資格学校に通っている人は法令集の線引きの場所が記載された冊子をもらえますが、独学で勉強する人は自分で用意しなければいけません。井上の法令集には線引きのためのCD-ROMがついているので、それで二級建築士の試験で重要な箇所に線引きをすることができます。また、CD-ROMの中身が法令集(全部ではない)のPDFなのでiPhoneやパソコンにデータを入れて持ち歩くことができ、どこでも法令集を確認することができました。法令集は大きくて重いので、どこでも気軽にチェックできたのはすごく良かったと思います。このために井上の法令集を買ったほうがいいと思ったほど、おすすめの法令集です。

2級建築士 過去問題集チャレンジ7

2級建築士 過去問題集チャレンジ7 平成29年度版
過去問題集についても様々な出版社から販売されていますが、メジャーなものですと日建学院出版のものと総合資格学院出版のものがあると思います。総合資格学院出版の過去問題集の方がレビューが良くそっちを購入したかったのですが、私が買おうとしたときには既に売り切れていたので日建学院出版の過去問題集を買いました。しかし、日建学院出版の過去問題集のデザインは味気なく勉強する気が失せるデザインでした。総合資格学院の方を見たことはありませんが、おそらくレビュー通り総合資格学院の過去問題集を購入した方がいいと思います。人気ですぐ売り切れてしまうので、購入を検討している人は早めに購入することをおすすめします。

過去問題集には過去7年分の過去問と解答が掲載されています。勉強を始めたころは7年分3周するぞ!と意気込んでいましたが、実際は3年分を1周しかしませんでした。やってみた感想としてはやはり最低でも3年分以上をやらないと試験の傾向や雰囲気はつかめなかったです。特に構造と施工では過去問からの流用が多いので、過去問の即効性がありました。他のブログでも言われているように過去問が一番の効率いい参考書なります。大変ですがより多くの年数やることをおすすめします。

同じ参考書を次の年も使い回すことができるのか?


私は独学で二級建築士の学科の試験を2回受験しました。参考書や法令集などは1年目に購入していましたが、2年目に最新のものに買い直すか悩みました。結論として最新のものは購入せず1年目で使用した参考書や法令集などを2年目でも使って学科の試験に合格することができました。

参考書や過去問題集は2年目以降の受験で使い回してもあまり影響はありませんが、一番影響があるのは法令集です。法規の試験は基本的に毎年出ているような問題がほとんどですが旬な話題の問題が1,2問出題されることがあります。そういう問題は最新の法令集にしか記載されていないなどの問題が生じます。しかし、最新の法令集を改めて購入するとまた線引きをしなくてはいけないので時間のロスがとても大きいです。例え最新の法令集を使わなくてはいけない問題が出たとしても、他の問題が正解していれば合格することができるので、私の意見としては前年度と同じ法令集を使っても問題ないと思います。実際、私も平成29年度の法令集を使って平成30年度の学科の試験に合格することができました。

まとめ


市販の参考書を利用して独学で二級建築士の学科の試験に合格することができます。かなり役立った参考書やあまり良くなかった参考書もありましたが、学科の試験の勉強の内容で困ったことはなく、参考書もいっぱい販売されています。資格学校が不安を煽ってくると思いますが、学科の試験は独学でも十分合格できますので、不安に感じている方は今回紹介した参考書などを参考にして頑張ってみてください。

建築狩り

大阪在住。独学で二級建築士を取得しました。現在はデザインや建築に携わっています。関西を中心にデザインや建築の情報や勉強のノウハウについて書いていこうと思います。

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