建築レクチュアシリーズ「217」 内田祥哉
大分、前のイベントですが、記録用にこのイベントのことを書こうと思います。
私自身、正直内田祥哉さんのことをあまり存じ上げておらず、どんなことをしてきた人なのかわからないままイベントに行きました。「217」は毎月ペースで行っているイベントなので好き嫌いせずに聞きに行くことで勉強になるのではないかと思って、最近では2ヶ月に1回くらいのペースで聞きに行っています。
私があまり内田さんのことを知らないのと同様に関心度が低いらしく、このイベントでは珍しく空席がポツポツと空いている回になっていました。最近の学生にはあまり知られていないのかもしれません。キラキラした建築家の時は超満席になっていますが。。
講演会が始まって色々と話を聞いて内田さんがどういうことをやってきたのかが少しわかりました。印象として、内田さんは材料を研究し、その材料を使っていかに面白いものを作るのかを追求しているように感じました。とにかく面白いものを作りたい意欲が溢れており、合理的主義の建築と対極を走る姿に感銘を受けました。これは東京大学の弟子である隈研吾さんに通づる姿勢なのかもしれません。
身近なところでいうとNEXT21も内田さんが手がけており、まさに面白いものを追い求める実験住宅になっていると思います。講演会の中では自身の経験を失敗も交え赤裸裸に語っており、充実している内容でした。特に「今でも施工費があんなに高いのかわからない」という発言には驚きました。施工費の不透明性がもっとクリアになれば、もっと多くの挑戦ができる建築が多くなるのではないでしょうか。
正直、大分前のイベントなので正確に話はこれくらいしか覚えてませんが、新しい発見をした回でした。また「217」に行こうと思います。